念願の中古車をやっと手に入れた。 でも、いざドアを開けた瞬間にモワッと漂ってくる、あの独特のタバコ臭。せっかくのワクワクが一気に現実に引き戻される瞬間ですよね。
とりあえずドラッグストアに駆け込んで、車の消臭剤を置いたりファブリーズをこれでもかと吹きかけたり。でも、全然効かないどころか、芳香剤の甘い匂いとヤニの臭いが混ざって、余計に気持ち悪くなってしまった。そんな苦い経験、ないでしょうか。
かつて私は中古車ディーラーで働いていて、来る日も来る日も買い取った車のルームクリーニングをしていました。ざっと500台は磨いたかな。 どんなにヤニまみれの車でも、店頭に並ぶ頃には無臭に仕上げなきゃいけない。そこで現場で叩き込まれたのは、臭いは市販の香りでごまかせるほど甘くないという、ごく当たり前の事実でした。
じつは、高いお金を出してプロの業者に頼まなくても、近所の100円ショップで手に入るたった3つのアイテムで、あのしぶといタバコ臭は劇的に減らせるんです。
なぜなら、タバコの臭いって「酸性のヤニ汚れ」と「アルカリ性のアンモニア臭」の2つが合わさった厄介な代物だから。 プロの現場でもやっているのは、この性質が違う2つの汚れに対して、ピンポイントで成分をぶつけて中和させること。科学の実験みたいですが、根元から分解しないと本当の消臭にはならないんですよね。
ここでは、たった300円と週末のちょっとした時間で、あなたの愛車を新車のような清々しい空間に取り戻す方法をお伝えします。
これを読み終える頃には、早く試したくてウズウズしているかもしれません。週末、家族や恋人を乗せてドライブに行くのが、もっと楽しみになるはずですよ。
用意するのはたったの3つ
準備するものは、どこの100均でも売っている以下のものだけ。
・重曹スプレー ・クエン酸スプレー ・マイクロファイバークロス
これだけで十分。合計300円と消費税です。
プロ並みに臭いを消す手順
やり方もすごくシンプルです。
まずは、天井とシートの掃除から。 タバコの煙って上にのぼるから、実は天井が一番ヤニを吸い込んでいるんですよね。 重曹スプレーをクロスにシュッと吹きかけて、天井やシートをポンポンと優しく叩くように拭いていく。ゴシゴシこすると生地が傷んで悲しいことになるので、汚れをクロスに移すようなイメージで。これ、やっているとクロスが茶色くなって、ちょっと引くくらい汚れが取れます。
次に、ツンとした臭いを消しにいきます。 今度は別のきれいなクロスにクエン酸スプレーを使って、ダッシュボードや窓ガラスの内側をサッと拭き上げます。タバコ臭に含まれるアンモニア系の臭いは、酸性のクエン酸が面白いように中和してくれるんです。ついでに窓ガラスもピカピカになるので、視界がパッと明るくなりますよ。
そして最後、ここが一番大事かもしれない。 ドアも窓も全部全開にして、車内をとにかく徹底的に換気して乾燥させます。 水分が残っていると、今度は生乾きの嫌な臭いが発生してしまう。だから、作業するのは絶対に「よく晴れた乾燥した日」がいいですね。風が通り抜ける車内で一休みしていると、あの嫌な臭いがスッと消えていることに気づくはずです。
空気は自分で変えられる
汚れの性質を知って、それに合うものをぶつける。ただそれだけ。
プロの技術なんて大げさなものじゃなく、ちょっとしたコツを知っているかどうかだけで、車内の空気は驚くほど変わります。
今度の週末、晴れたらぜひ試してみてください。 ドアを開けた時のあのモヤモヤが、きっとスッキリとした空気に変わっているはずだから。