同乗者の車内嘔吐、個人賠償保険で清掃と申請手続きまで全部任せた話

同乗者の車内嘔吐、個人賠償保険で清掃と申請手続きまで全部任せた話

chiba

まず混乱した「保険」の話

友人の車、後部座席。同乗者の「ごめん」が先に聞こえたあと、においだけが残った。頭の中は真っ白だった。レンタカー補償なら使えるのか、と思いきや、嘔吐は多くの会社で対象外と明記されている。自分の車両保険も、他人の車には当たらない。肝心なのは個人賠償責任保険だ。火災保険やクレカ特約に付いている人も多いのに、自覚が薄いのが現実だ。国際自動車の発表では、全国で年間約2500件もの嘔吐損害があるそうで、他人事ではないと身が引き締まった。飲み会帰りの同僚、乗り物酔いの子ども。原因は違っても、汚した側が責任を負う場面は同じだ。ここを取り違えると、あとから請求書を見て青ざめることになる。

業者に頼む順番、ここを間違えると詰む

市販の消臭スプレーでごまかそうとした同僚の話を聞いて、背筋が冷えた。嘔吐物はシートのスポンジ奥まで染み、数日後に臭いが戻る。重曹やスプレーは、かえって臭いを閉じ込めることもある。だから専門業者のリンサー洗浄やオゾン脱臭が必要になる。ただし、先に清掃してから保険会社へ連絡すると、適用を断られる。正しい順番はこうだ。現場写真、保険会社への相談、承認された業者への依頼、施工、領収書提出。費用相場は2万円前後から、助手席まで飛び散れば3万円超も珍しくない。レンタカーなら清掃代に加えてNOCが乗る点も見落としがちだ。タクシー大手が2025年以降、嘔吐時の請求を一律2万円と明示し始めたニュースも見た。金額の話は、もう隠せない時代になっている。業者選びでは「保険対応可」と書いてあるかを、最初に確認した。

申請まで任せると、気持ちが軽くなる

恥ずかしさで隠したくなる気持ちはわかる。でも正直に報告したほうが、結果的に損は小さい。子どもが友人の車で嘔吐し、個人賠償で全額補償された事例もネットに残っている。保険対応実績のある清掃業者なら、見積から示談交渉、必要書類の整理まで手伝ってくれる。うちが頼んだ業者は、写真と状況説明を任せると、保険会社への申請手続きまで代行してくれた。損保ジャパンの個人賠償特約には示談交渉代行もある。支払い確定まで2〜4週間ほど。パニックの夜に一人で抱え込まなくてよかった。嘔吐清掃は、保険の種類より誰の車かと連絡の順番で結果が変わる。覚えておくだけで、だいぶ楽になるはずだ。次に同じことが起きても、まず保険会社に電話するところから始められる。スマホで汚れた箇所を撮る。この一手が、あとから効いてくる。

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